Sound Lab Kichizyo

Ableton Liveのアレコレ

Samplerチュートリアル その1

Simplerの上位互換

SamplerはAbleton Live Standardでは使えないInstrumentの一つですが、サンプル編集能力が大きな魅力のAbletonでは、Samplerは主力Instrumentと言っても過言では無いと思います。

Standardユーザーの方は、様々なプラグインを購入するのも良いですが、まず最初に購入候補にするべきプラグインは、このSamplerだと個人的には考えています。

 

そのSamplerは端的に説明すると、Simplerの上位互換と言って差し支えないものです。

Samplerの説明は、6つあるTabの機能を説明するのが一番わかり易いと思いますので、一つずつ行きます。画像赤丸内です。

f:id:Kichizyo:20210704095459j:plain

 

長くなりそうなので、少しずつ分けて、4つの記事に纏めます。今回はZone Tabのメモ書きです。

 

2つ目の記事、Sample Tabに関しての記事はこちらを。

kichizyo.hatenablog.jp

 

3つ目の記事、Pitch/Osc、Filter/Globalに関しての記事はこちらを。

kichizyo.hatenablog.jp

 

4つ目の記事、Modulation、Midiに関してはこちらを参照してもらえればと思います。

kichizyo.hatenablog.jp

 

Zone Tab

このZone Tabを開くと、新しいウィンドウが出てきます。

 

f:id:Kichizyo:20190825185334j:plain

 

このウィンドウ、何かと言いますと、ここにDragすることで、沢山のサンプルを読み込んで、様々な割当が出来ますよ、という場所です。例えば、今回では、キーがGのサンプルを、20数個読み込んでみました。Drag and Dropするだけです。

 

f:id:Kichizyo:20190825185515j:plain

 

20数個もサンプル読み込んでどうするねん、という話ですが、これはまた後で扱うとして、画像上部にある、KeyとVelとSelの説明からしてみます。

 

Keyは以下の画像のように、

私の場合では、この緑色の部分を動かすことで、そのサンプル音が出る鍵盤を指定できる

 というものです。これは見たら分かりますね。

f:id:Kichizyo:20190825185937j:plain

 

次にVelですが、これも似たようなものなので画像を省略しますが、

1~127の数値を指定することで、そのサンプルが鳴るVelocityを指定できる

というものです。弱く鍵盤を叩いたら、その設定のサンプルが鳴り、強く叩くとまたそのようになる、と、そういうった具合です。

最後のSelですが、これ正直使ったこと無いので、イマイチ使い方が分からないのですが、これも

0~127のMidiデータ番号を指定することで、どのSampleが、どのMidiデータを受け取るか

というのを決定するそうです。これは正直使った事無いのですいません、、、どなたか効果的な使い方、教えて頂ければ嬉しいです!

 

20数個の読み込んだサンプルどうするのか

使用例ですが、例えば、この20数個のサンプルをつかってグリッチーなフレーズを作ります。

 

先ずは、Keyを選択し、Ctrl+Aで全選択した後、右クリックで、複製の下の「レンジを均一に割り当てる」をクリックすると、図のようになります。

 

f:id:Kichizyo:20190825221144j:plain

 

次に、Root音を変えます。上記の通り、キーはGなので、Gにします。画像の通りです。左下のRootの所です。今回はG1にしました。

 

f:id:Kichizyo:20190825221655j:plain

 

GのサンプルのRootを合わせることで、それぞれの鍵盤が対応した音を鳴らすようになりました。

DAWで作る音楽の面白さの一つとして、偶発的な音を使ってみる、というものがあると思いますので、そういうものを作るとすると、

 

f:id:Kichizyo:20190826122318j:plain

 

このような設定はどうでしょうか。ちょっとMidi Tabも触ってますけど、アルペジエーターでスケール上の様々な音を鳴らすようにして、Velocityはランダムにします。Midi Tabで設定しているのは、そのランダムなVelocityの値で、Sampleのスタート位置を変えるという設定です。

 

何か訳わからん音だったのでアップはしませんが、一回一回違う音がなる、かなりグリッチーな音が完成します。

 

次はSample Tabに関して書いてみます。ありがとうございました!