Sound Lab Kichizyo

Ableton Liveのアレコレ

Reason 11 Midi Out対応

待望のアップデート

VST3のプラグイン化したReason 11ですが、よく言われる「何故これがない」機能がMidiアウトでした。

Reason 11のレビューはこちらです。

kichizyo.hatenablog.jp

 

例えば、私はReason Suiteは使っていませんが、それでも

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これくらいMidi編集のソフトがあります。かなり優秀なMidi編集ソフトなので、これを使えないのはもったいない。というか、公式が書いてましたが、やっぱりここは対応せいや、って言う声がめっちゃあったみたいです。

 

で、今回の11.2からMidiアウト対応です。

 

作業の流れ

Windowsの場合、というかMacはどうか分かりませんが、先ずは、VST3をちゃんと更新しないといけません。

C:\Program Files\Common Files\VST3

のReason Rack Plugin.vst3フォルダを、アップデート後、いつも読み込ませているVSTフォルダにコピーでもなんでも投入します。ちゃんとVST3が11.2になってないと駄目です。

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とりあえず、MidiトラックにReason Rack Pluginを読み込ませ、使いたいMidi編集ソフトを左BrowserのPlayersから選びます。今回はDual Arpeggioを読み込ませました。そうすると、勝手にMidi Outデバイスというのが付いてきます。こんな感じです。

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ここからAbleton Liveの場合ですが、トラックのMidi Outを設定する必要が出てきます。

 

今回はKorgのPlugin、MS-20を、Dual Arpeggioで作ったMidiで演奏してみます。先ずは、MS-20のトラックを作成。適当なPresetを読み込ませました。

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次に、MS-20のトラックMidi設定を変えます。トラックのMidi Fromの下にある部分の▼をクリック。両方Reason Rack Pluginを選択します。

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さらにMonitorをInに設定。

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そして、Reason Rack Pluginの方の録音ボタンを選択。Reason Rack Pluginのトラックを演奏する感じです。

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音が出る!やりました!このDual ArpeggioはScales&Chordとかと組み合わせたら、「これ使えるやん、、、」というMidiデータを簡単に作ることが出来ます。

 

MidiをトラックにDrag

なんかラップみたいですが、これも新しい機能です。RrdrumとDr.Octo Rexで確認できましたが、インストゥルメントの左下に、水色の音符マークがあり、これをDragすると、MidiデータをトラックにDrag and Dropが出来ます。

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Redrumで作ったシークエンスを、他のAbletonのDrum Rackでやったりとかも出来るわけです。

 

Reason Rack Pluginからも音を出しレイヤー作成

上記のMS-20で作った設定。この設定だと、MS-20の音だけが鳴りますが、同じMidiノートを、今度はReason Rack Plugin内のシンセから鳴らして、レイヤーサウンドを作れます。

例えば、今回はこれだけのインストゥルメントを使って、音を作りました。

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先にインストゥルメントを出して、その後にPlayersからArpeggiator等を足すと、Midi Outデバイスは自動で出てこないみたいです。

 

こやつらを全部選択して、右クリック。Combineを選択して、Combinatorに纏めます。

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Combinatorの一番下に、Midi Outデバイスを挿します。

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さらにPlayersから選択したArpeggiatorと今回はScales&Chordsも使っていますので、その2つをCombinatorの上に出します。Midi OutデバイスはCombinator内に残っています。

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これで、Reason Rack Plugin内の音と、Midi Outで設定した別トラックの音を、同じMidiノートで鳴らせます!今回では、上記のシンセ音と、MS-20の音が同時に鳴ります。

これは当然増やせます。例えばこの画像。

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これでしたら、3つのトラックから、Reason Rack Plugin内で生成したMidiデータを演奏していることになります。

 

Midi Outが搭載されて、Reason Rack Pluginはさらに一段階使い道が増えたと言って良いと思います。本当に良いプラグインです。

 

以上ありがとうございました!