オーディオバウンスの効果
Ableton Liveの特徴は、やはりサンプル編集の優秀さが第一と考える方も多いと思います。前回書いたClip Viewに関する記事もそうですが、こういった編集手法は、Ableton Liveならでは、という所があります。
kichizyo.hatenablog.jp
この記事にも有るように、Midiで作ったトラックも、一度オーディオにバウンスする事で、また違った編集方法が生まれてきます。
今回は、このClip Viewの機能を使いつつ、ちょっとしたテクニックである、マスタートラックのバウンスを効果的に使う手法を紹介します。
実際にやってみる
先ずは適当なトラックを作成しました。全部LoopCloudのサンプルを使って、キーだけ合わせて作ったシンプルなサンプルです。いつもの様に、面倒くさいからMixもしていません!
なにしろ、どんどんネタも無くなってくるので、ちょっとしたテクニックも記事にしていこうというスタイルであります。
とりあえず、こんな感じのシンプルなトラックを作成。
Drums、Bass、Gu、Pianoだけのトラックです。こんな感じです。
soundcloud.com
で、これを新規Audio Trackに全部の音を書き出します。新規Audio TrackのInはMasterを選択。
二重に音を出さないため、モニターはInにして、トラックを選択後0を押して無効化しておきます。録音は出来るので。
で、トラック全体を書き出ししました!
これをどう使うか
上記の以前に書いた記事、Clip Viewでの編集の応用で、この書き出したMasterトラックの音を、オーディオ編集します。
色々な方法が考えられますが、例えばこんな感じはどうでしょう。
作成した8Bar Loopの最後の二拍を、バウンスしたMasterトラックの音にします。
で、バウンスしたMasterを編集します。今回はWarpモードを使用。Warpマーカーを、最初のノートの出だしの部分と、次のノートが鳴る前くらいに設置します。ちょっと分かりにくいですが、こんな感じです。
で、この次のノートの前のマーカー、二番目のマーカーですね。こいつを一番端まで伸ばしてしまいます。
さらにWarpモードをTextureにして、Grain SizeとFluxを設定。今回はGrain Sizeは全開、Fluxは0に設定します。
さらにEnvelopeボックスのTransposeで適当な位置から、今回は2拍目位からオートメーションを書き、1オクターブ上げます。ライザーになりますね。こんな感じになりました。
こんな感じになりました。一番最後の部分以外は同じですね。
soundcloud.com
おお、何か適当なことしたわりには、意外と出来てますね。こういう感じで、マスターの音をサンプル編集すると、個別トラックを編集するのとは、また違った雰囲気が出せます。Warpマーカーも、様々な使い方が出来るので、結構この方法は色々応用が効くように思われます!
もし使えそうだったら、試してみてもらえればと思います。以上ありがとうございました!