Sound Lab Kichizyo

Ableton Liveのアレコレ

Accusonus Rhythmiqの実用的な使い方は

色々な使い方がある

基本的には、ループのオーディオファイルを読み込ませて、適当に触ってたら、ループをどんどん変えて行ってくれる、というプラグインです。

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ちなみに、4Bar Loopまでしか読み込みできません。ちょっと長いループを読み込ませようとすると、こういうメッセージが出てきます。

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このRhythmiq、持ってるサンプルループをガンガン変えて、サンプルの音を大きく変えずに、新しいループを作れます。同じAccusonus社のRegrooverも似たような感じですが、低音、中音、高音と、それぞれサンプルを分析して3種類のStermに分割。それぞれを編集して、新しいループを作ろう!というものです。

 

AI機能も付いていて、編集が段々利用者の好みに向かっていき、ユーザー好みのオリジナルビートを作成してくれるそうです。

 

使い方は凄く簡単ですし、色々な記事があるので良いとして、このRhythmiq、実用的な使い方はどうか、というのを考えてみまして、今回は自分がやった手法を紹介してみます。

 

1.持ってるループから、新しいビートを作成する

基本的な使い方はこれになると思います。所謂オリジナルビートを、どんなサンプルからでも作れる、というのは、このプラグインの魅力です。

使ってみるとすぐ分かるのですが、作るビートは、もの凄く偶発性が大事です。細かい設定をするというよりも、ツマミをひねって調整して、「おっ!こんな感じええやん!」っていう所でビート完成、という感じです。

とりあえず持ってるループから、音の質感を変えずに、オリジナルループを作ろう!という時に使えます。

 

2.フィルを作成する

こっちが今回のRhythmiqの使い方のメインです。というか、Rhythmiqの一番便利な使い方は、このフィル作成なんじゃないかと勝手に思っています。

まず、Rhythmiqにサンプルを読み込ませます。

このサンプルは、完成してMixまで終わった自分の曲のドラムサンプルを読み込ませたりするのが良い方法と感じました。

Mixまで完成した曲のドラム部分だけを4Barで書き出し、それを更にRhythmiqに読み込ませる、という手法です。こうすることで、曲の中で違和感のないフィルを作成できます。

 

BPMは曲に合わせたほうが良かろうかと思います。次に、新規Audio Trackを作成して、Rhythmiqの音をサンプルとして録音出来るようにします。

このブログでも何度か出てきた手法ですし、DAWにより方法は違いますが、Abletonだとこんな感じです。

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さらに新規Audio Trackに、Rhythmiqの音を録音していきます。

この際に重要なのは、再生している最中に、Rhythmiqの以下の写真、赤丸内のツマミを動かしながらやると、結構面白い結果が出てきて良いです。

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録音しました!

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とりあえず、今回は20小節ほど録音しています。適当です。

次にこれを聞きながら、気に入った部分を切り貼りします。Ctrl+Eでカットした、良い感じのフィルになりそうな場所を、新規Audio Trackに貼り付けて行くと良いかと思います。

今回は例ですので、ざっとこんな感じでやってみました。完成です!

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これで一小節分のフィルが出来ました!同じ手法で、どんどん新しいフィルを作れます。

 

で、どんな音になるんや、という話ですが、僭越ながら今回は全く同じ手法で作った私の曲を載せます。正直に言うと、結構このフィル作るのも、色々選んで切り貼りしないといけないので、もう一回やるのが面倒くさいのです!すいません!

しかし、この曲では、ドラムのフィル、所謂おかず的な場所の9割位を、このRhythmiqの手法で作成しました。

それと、前の記事に書いた、Reverse Reverbという手法も多用しています。その方法のリンクはこちらです。

Reverb and Reverseというテクニック - Sound Lab Kichizyo

 

お耳汚しですが、聞いてもらえると嬉しいです!

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以上、ありがとうございました!