Sound Lab Kichizyo

Ableton Liveのアレコレ

Side Chain Trackを作ってグルーブを作る

Sidechainを応用する

良くあるSidechainの使い方ですが、BassトラックにCompを入れて、Kickが鳴っている時にBassをヘコませて、低音をスッキリさせる、という手法があります。Mix的な使い方で、BassとKickがごちゃまぜになる、という、一番難しい所の解決手段の一つでもあります。

 

今回は、それのちょっとした応用で、Mix的な手法というより、独特なノリを作る為のSidechainを作成してみます。

 

実践

とは言いましても、普通に簡単です。とりあえず今回は、Beats、Bass、Piano、Guitarの4トラックの簡単な8Barのループを作ってみました。こんな感じです。

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いつもの事ですが、当然Mixはしていません。

 

Sidechainトラックの作成

次に、Midiトラックを作成して、適当なシンセを読み込ませます。ここで重要なのは、シンセの音はAttack TimeとRelease Timeが共に早いものを選びます。

簡単に言うと、鍵盤押したらすぐ音がなって、鍵盤離したらすぐ音が消えるシンセを選びます。

それさえ出来てたら、ホントにどんな音でも良いので、とりあえず今回はOperatorの中からKickを適当に選びました。

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さらに、このKickを入れたSidechainトラックで、適当にこんな感じの4Barを作りました。

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全然聞いて確認してないけどヨシ!

次に、このSidechainトラックの音を切りましょう。トラック選択して0押しても良いですし、画像赤丸押してもOKです。

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Compの設定

もちろん普通のCompでも良いのですが、Grue Compがこの用途だったら結構効きます。今回は分かりやすいように極端なコンプの設定にしました。ココはお好みで変えて下さい。

それと、初歩ですが、ピンク色の丸内の▶を押して、SidechainボタンをOnにしないといけません。Audio Fromは、先程作ったKickの音を入れたSidechainを選択します。

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このCompを今回は分かりやすいように、Beats、Bass、Piano、Guitarの4トラック全てに入れます!これも自由に変えて下さい。

 

聞いてみる

全然音聞いてないけどヨシ!以上で完了です!Sidechainトラックはオーディオを切っているため、音は出ませんが、Midiノートが鳴っている時に、その他のトラックのボリュームにCompをかけ、独特のノリを発生させる、という手法です。

アレンジメントビューはこんな感じ。

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では聞いてみます!上の画像の通り、最初の4BarはSidechain無し、次の4BarでSidechainが発生します。

soundcloud.com

 

ち、、、ちょっと極端でしたね、、、、

まぁ、、、、まぁ、しかし、こんな感じのよく聞くエフェクトが、好きなリズムでかけれる、という感じです!ちょっとしたフィル代わりにも使えますし、バース特定のトラックにかける事で、独特のグルーブも発生します!

KickとBassの分離、という使い方のイメージが強いSidechainですが、こういった使い方も出来ますね。FilterにSidechainなんかも面白かったりします。

以上、ありがとうございました!