Sound Lab Kichizyo

Ableton Liveのアレコレ

BeatのHumanizeとか言われるテクニック その1

いくつかの手法を記事にしてまとめる

そもそもHumanizeとか何なん、って話ですが、今回はドラムに関してですが、人間が叩いたっぽく編集することです。それなら自分で叩いたら良いやん、というのは実にそうなのですが、アレって結構難しいですよね。私は出来ません。

 

それに、結構AbletonではこのHumanizeの為の方法がいくつかあって、なかなか楽しいです。手法それぞれ雰囲気や作業工程も結構違いますし、一度しっかりいくつかの手法を纏めたいと思っていました。公式にもいくつかの動画が出ていますが、メモ代わりにして、公式の動画含めて、いくつかリンクを載せ、要点だけまとめて行きたいと思います。多分数記事になりますが、この手のテクニックは、この記事シーリーズを読んだら一応大丈夫!位の感じになれば良いな、と思います。

最初はこの動画の内容から。

www.youtube.com

Slynk氏は、いつも素晴らしい手法と考えを見せてくれる、Ableton関係では最高の動画を配信している方の一人です。これも面白かったです。Septupletsってなんやねん、と思って調べてみましたが、7つ子って意味なんですね。なんでそんな単語が存在しているかは意味不明ですが、動画を見れば、なるほど、という感じになります。個人的には、この動画はJ Dilla Beatの作り方、って感じです。とりあえず内容行ってみます。

 

実は以前に似たような内容書いていた

実はこれも特別変わった事をしている訳ではありません。事実以前、私もこの動画で使われている手法に関して、記事を書いています。具体的には、この記事の20番です。

kichizyo.hatenablog.jp

近い内容では、ポリリズム作成の記事も以前書きました。手法は違いますが、この手法でもどうかしたら、どうか出来そうです。

kichizyo.hatenablog.jp

実際やってみる

では、実際やってみましょう。J Dillaっぽいって元の動画でも書いてますし、ちょっとLoFi効いた感じにしてみます。とりあえず分かりやすいように、KickとSnareとHatだけで、動画の内容に沿って、重要な所だけ抜粋します。

 

Triplet Swing

先ずは、トリプレットから。これは上記ポリリズムの記事で序盤に述べられている方法です。

先ずはHatでちょっとHumanize感出します。下からKick、Snare、Hatの順です。KickとSnareをこんな感じに設定。

f:id:Kichizyo:20211104180828j:plain

 

次に右下の1/16のグリット幅の所を右クリックして、三連符をクリック。

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これでHihatを三連符で打ち込みます。

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聞いてみます。

soundcloud.com

 

これでも悪くは無いですし、こういう感じのビートも有りますよね。

 

Quintuplet Swing

ここからがこの動画の面白いところです。五連符で打ち込みます。手法は上記の記事、Abletonマストテクニックの20番ですが、一応やってみます。

先ずは、グリッド幅の三連符を解除します。さらにHatを16分音符で6つ打ち込んで選択。その後画像の赤丸を動かします。

f:id:Kichizyo:20211107123314j:plain

 

ここで大事なのは、動画では6つを打ち込んでだ事でしょうか。こうすると、6つ目のHatが次の4分音符の頭に来ます。これを赤丸のマーカーを動かして、5つのHat音が均等に四分音符内に入るようにします。こんな感じ。

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ハットを1発目と4発目だけ鳴るように設定。

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こんな感じになりました。

soundcloud.com

 

これでも結構良い感じです。

 

Septuplet Swing

これが今回の主題ですね。ここで七連符が出てきます。作り方は五連符と全く同じ。Hatを16分音符で8つ打ち込み選択。画像内赤丸を動かして、

f:id:Kichizyo:20211208094100j:plain

 

4分音符の中にHatの音が7つ入るようにします。

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とりあえず動画と同じように、一発目と五発目のHatが鳴るようにします。

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音はこんなんです。

soundcloud.com

 

結構違い分かりにくいですね。でも、微妙に違います。それと、このSeptupletsまで作ると、以下のBeat制作の時に役に立ちます。

 

さらなる編集

ココからが面白い所で、今まで作ったTriplet、Quintuplet、SeptupletのMidiデータを混ぜ合わせて、一つのビートを作成します。

今回は適当に作ります。HatはSeptupletを使って、KickはQuintupletとTripletから。Snareは扱うと結構ベロンベロンに酔っ払った人みたいになるので、Snareはそのままいきます。

こんな感じになりました。

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soundcloud.com

 

おお、凄い。悪ないですね。

 

ついでに、この手のビートに三連符のシンセを載せると合うんだそうです。1/16Tripletで単音連続ホイ。

soundcloud.com

 

おお、ホントだ!合う!適当にコード載せてみましょう!

soundcloud.com

おお、、、何かよく分からんけど、これ何とか出来るんじゃない?みたいなのが出来ましたね!Triplet、Quintuplet、Septupletのデータを様々な楽器に使って、独特の雰囲気の曲の作成が可能になりそうです。

 

このBeat Humanizeシリーズは、あと幾つか動画あるし、ちょっとその内まとめて行きたいと思います!

 

以上です!ありがとうございました!