Sound Lab Kichizyo

Ableton Liveのアレコレ

2020-01-01から1年間の記事一覧

EQについて真面目に取り組んでみる その2~やってはいけないから~

やってはいけない事からの分析 基本的にこういうのは、「こうするべき」というのより、「この使い方や考え方は避けるべき」という方が、自由度が高いですし、分かりやすい傾向がある気がしますので、こういうEQの使い方は避けるべき、という所から、様々なプ…

EQについて真面目に取り組んでみる~序文~

EQ難しいです この記事は、このシリーズの趣旨と概要を書いたもので、特に読まなくて大丈夫です! 先に言っておきますが、私はDAW歴はそれなりに長いだけの素人です。所詮素人の意見ですが、様々な方の意見を参考にしながら、理屈で納得できるようなEQに関し…

MusicTechの記事:Critical mixing advice in Ableton Live 10を纏める

Mix前に読むと良いような記事 結構基本的な事を多く扱っている記事で、Abletonの機能の活用も書いてあり、「よし!今からMixやで!」という時に一回サラッと読んどくと良いような、色々な注意点や便利機能を纏めた文章が欲しくて、書く事にしました。何度か…

Ableton LiveでReturn Trackを12個以上作る方法

Return Trackの上限は12個 Ableton Liveのバージョンは、現在10.1です。そろそろ11が出てどうなるのか分かりませんが、とりあえずこのバージョンでは、Return Trackは12個までしか作れません。試してみるとこんな感じで、 右クリックをしても、新規リター…

Utility Deviceはとても便利

Mixの時に特に便利 Utilityはパッと見全然使えなさそうな、「こんな機能シンセとかについでに付けられてるやろ」的な感じがありますが、とりあえず突っ込んどいたら、とても便利なデバイスです。 特にMixでは便利です。最近は殆ど全トラックにUtility突っ込…

PadのMixingに困ったので勉強して纏めた

皆大好きなPad Sound Pad音はとても良いものです。私はPadを使わない曲、というのは基本的に無いというくらい、Padを多用しますし、今の音楽はPad音が使われることは実に普通だと思います。 しかし、このPad、皆大好きなのですが、Mixingになると、いきなり…

最高のEQと呼ばれるFabfilter Pro-Q3のExternal(外部)SideChainをAbletonで行う方法

サクッと方法だけ纏めたかった Pro-Q3でのSideChainは何度もやっているのですが、ちょっとAbletonでは複雑で、ついつい「あれ?これ何かやり方他にあった?」となる事が多いので、ちょっと自分のブログにメモ代わりに纏める事にしました。 というのも、原因…

様々な手法でStutterなエフェクトを作ろう

Ableton Liveでは色々やり方があるStutter そもそもStutterエフェクトとはなんぞや、という話ですが、よく人がどもるのをStutterとか言いますし、機械とかがガタガタ支えてるのも、Stutterと言ったりします。つまり、そんな感じで、一般的にDAWでStutterエフ…

Ableton LiveのDistortionをまとめる

歪みは良いもの Distortionとして纏められる歪みですが、色々な種類が有ります。Mix的な使い方では、TubeとTapeディストーションがよく使われます。 kichizyo.hatenablog.jp こちらの記事で、Mix的な使い方は、簡単に纏めていますが、 ・Distortionはトマト…

TR808新バージョン、RC808がVST化

伝説の名機を実機製作者達が再開発しVST化 詳しくはDAW関係記事、というか、DAW界の第一人者、藤本健氏のDTMステーションに記事があります。 https://www.dtmstation.com/archives/31040.html TR-808といえば、ヒップホップを始めとして、その太いKickや個性…

Side Chain Trackを作ってグルーブを作る

Sidechainを応用する 良くあるSidechainの使い方ですが、BassトラックにCompを入れて、Kickが鳴っている時にBassをヘコませて、低音をスッキリさせる、という手法があります。Mix的な使い方で、BassとKickがごちゃまぜになる、という、一番難しい所の解決手…

Accusonus Rhythmiqの実用的な使い方は

色々な使い方がある 基本的には、ループのオーディオファイルを読み込ませて、適当に触ってたら、ループをどんどん変えて行ってくれる、というプラグインです。 ちなみに、4Bar Loopまでしか読み込みできません。ちょっと長いループを読み込ませようとする…

MasterトラックをSample編集

オーディオバウンスの効果 Ableton Liveの特徴は、やはりサンプル編集の優秀さが第一と考える方も多いと思います。前回書いたClip Viewに関する記事もそうですが、こういった編集手法は、Ableton Liveならでは、という所があります。 kichizyo.hatenablog.jp…

いい感じのFilter Effect Rackを作る

Filterを積極的に使ったフレーズ作成に便利 SoundToysに、FilterFreakというプラグインがあります。こんなやつです。 ちなみに1と2があって、文字通り1はFilterが一つだけあって、2はFilter二つ組み込まれてる、というものです。 このFilterFreak、Filte…

Ableton Liveでのサンプル編集 Clip Viewを使いこなす

Ableton LiveでのSample編集の考え方 近年Midi InstrumentとしてのDAWのサンプラーと、原音をそのまま扱うサンプル編集が、共に優秀になってきて、サンプル編集とMidi編集の境界線が曖昧になってきている、と言われています。 特にAbleton Liveでは、Simpler…

他の楽器のMidiソースとしてのScaler2

思いついたのでメモ代わりに 以前こちらの記事でScaler2に関しては詳しく書きましたが、 kichizyo.hatenablog.jp こちらに書いて無い事で、一個そこそこ使えそうな方法思いついたので、書いておきます。 他の楽器のMidiソースとしてのScaler2 Scaler2には…

Scaler2を効果的に使う為のレビュー

実際のワークフローを考える 最近バージョン2が発売されたScalerですが、結構色々な機能があります。「なんとなくScaler使いこなせてる気がしないなぁ、、、」という方も多いのではないでしょうか。 今回は私や他の人のワークフローを調べてみて、「とりあ…

Reverb and Reverseというテクニック

名前の通りのテクニック Youtubeなんかでも、この手法を紹介している方が結構居るかと思いますが、結構よく聞く音だし、便利な手法なので、一度ここでも紹介してみます。Reverb入れて、Reverseする、という、ホントそのままの手法なのですが、応用も効き、使…

片っ端からオーディオにバウンスしてからMixした話

切っ掛けはPositive Grid Bias FX2 ずっとWavesのGTR3を使っていたのですが、流石にこれ10年以上前のアンシュミですし、ちょっと無理があるだろう、という事で、Positive GridのBias FX2がセールだったので購入しました。 結果として、プラグインの進歩を本…

最近1からAbleton Liveの勉強をし直している事について

勉強中です 最近Ableton Liveを扱っていて、よく思っていたのが、 色々プラグインで解決しすぎ という事です。これをやってると、あまりAbleton Liveの扱いが上手にならないんじゃないかなぁ、と思い、ここは一から頑張って勉強しよう、と心を新たにし、色々…

Ableton Liveで簡単にPoly-rhythmを作ろう

ポリリズムとはなんぞ 作曲者の方々は色々意図する所があり、リズムを作成すると思いますが、複雑なリズムの代表格はポリリズムではないでしょうか。 そもそもポリリズムって何か、という話ですが、こちらのブログの記事の説明が一番分かりやすいのではない…

外国のボーカリストとコラボした話

インターネット上のやり取りでの作曲 私もちょっと前から友人にギター入れてもらって、wavファイルもらって曲作り、とかはやっていたのですが、同じ様な手順で、色んな人とコラボ出来たら面白いなぁ、と思っていました。 結構最近では、我々一般の人間にとっ…

Ableton Liveで曲の続きが作れないときの打開策

Liveの機能を使って新しいフレーズを作る 曲の作り方は色々あります。歌ものではメロディーからという人も多いと思いますが、コードから作るという人もいますし、詩のイメージから作るという人も居ます。 知り合いのプロの方が、曲を提供する時に有名なアレ…

Ableton LiveでDJスクラッチエフェクトを作ろう

プリセットを作っておくと便利 以前の記事、 Ableton Live 10 マストテクニック50 の6番目で紹介しましたが、今回はそれをもう少し作り込んでみようという記事です。スクラッチは、DJの人は普通にやっていますが、実際やってみると、何やこれって感じで、普…

Ableton LiveのデフォルトDelayに注目しよう

実はあんまり気にしたことなかった 最近は「Delay使うか、とりあえずSoundToysのEchoBoyブチ込んだれ」となってしまっています。確かにEchoBoyは私も大好きなプラグインですが、何でもかんでもEchoBoy、ってなっても良い位にはEchoBoyは好きですが、Ableton…

Reason 11 Midi Out対応

待望のアップデート VST3のプラグイン化したReason 11ですが、よく言われる「何故これがない」機能がMidiアウトでした。 Reason 11のレビューはこちらです。 kichizyo.hatenablog.jp 例えば、私はReason Suiteは使っていませんが、それでも これくらいMidi編…

Multi Band Effect Rackを作ろう

結構便利なMulti Band Effect 曲を作っていたら、「この帯域だけエフェクト入れたら面白いかも」と思う時は結構あります。 Multi Band Compは結構昔から使われていますし、EQやStereo Imagerなんかも普通にMulti Band処理はあります。前回の記事を書いていた…

Original Channel Stripsを作ろう

Ableton LiveのMixerは駄目? 昔から言われる事ですが、Ableton LiveのMixerは駄目だ、という声を聞きます。確かに分からんでも無いです。こちらがAbleton LiveのMixer。 Reason 11はこれ。 一番右を見てもらえたら分かりますが、In, Dyn, EQ, Ins, Fx, Ins,…

Waves Q Cloneを使った各種プラグインの分析とプリセットを使った有効活用

本来はハード持ってる人用 Waves Q Cloneは、Wavesのバンドル、Diamond、Horizon、Mercuryに含まれているプラグインです。 本来はこのプラグイン、ハードを持ってる人用の製品です。実はすごく便利で、ハードのEQが持っている周波数を測定、解析して、上記画…

Simplerスライスモードの活用

タイミングを合わせる為と作曲の開始点 大分前の記事で、SamplerはSimplerの上位互換!とか調子乗って書いてましたけど、SamplerよりSimplerのほうが良い所は普通にあります。Simplerで出来ることは大体Samplerで出来て、Samplerで出来ることはSimplerで出来…